「グーニーズは面白かったけど、どんな映画だったかな?」
映画『グーニーズ』は、私が小学校の時にほぼ初めて観た映画といっていいでしょう。
初めて観た映画というものはどうも頭に強烈に残っているらしく、ふとした瞬間に思い出されるのです。
この映画の何が良かったかというと、やはり子供がワクワクする要素の『友情』『冒険』『勝利』が取り入れられていたからだろうと思います。
因みに、週刊少年ジャンプは、『友情』『努力』『勝利』で、『冒険』⇔『努力』が入れ替わりますね。
映画『グーニーズ』のあらすじ
映画『グーニーズ』のあらすじを簡単に書くとこうなります。
小学生の主人公マイキーは、アメリカのオレゴン州の田舎町にダメな奴ら他3人とグーニーズ(まぬけな奴ら)というグループを結成していた。
しかし、マイキーの家は借金が返せなかったら立ち退きするように要請されている状況で、グーニーズは解散の危機に陥っていた。
ある日、グーニーズがマイキーの親から絶対に入ってはいけないと言われていた屋根裏部屋に入り込み、仲間と海賊の宝の地図を発見するところから始まる。
宝の地図はマイキーが住んでいる街の海岸を表しており、仲間達と地図を頼りに宝探しを開始すると、一軒の潰れたレストランにたどり着く。
しかし、そのレストランはギャング一家の隠れ家であった。
マイキー達はもちろんそのようなことはつゆ知らずレストランに入ると、フラッテリー一家のママが店員のふりをしながらも早く帰れと言わんばかりに対応してきた。
マイキーはヤバイ感を感じ取りながらも好奇心を抑えられず、トイレを借りたいという口実で地下室の様子伺う。
しかし、時間が足りずにテーブル席へと戻ってきた。
そして、マイキーが戻ってきたタイミングで家から脱出したマイキーを連れ戻すべくマイキーの兄が駆け付け、一旦レストランから引き上げる。
引き上げた後に、一家がいなくなったところを見計らって再度マイキー達はレストランへと侵入。
レストランに再度侵入したマイキー達は、地下を中心に宝へと繋がる道を探すもののなかなか見つからない。
そのような中、何とフラッテリー一家が戻ってきてしまう。
地下で見つからないように息をひそめる中、仲間のチャンクがガラス製のウォーターサーバーを倒してしまい、物音を立ててしまう。
物音に気付いたフラッテリー一家だったが、地下に監禁していた一家の末弟が物音を立てたものだと思い込み、急いでいかずにいいだろうとの判断。
その間にマイキー達はこぼれたウォーターサーバーの水の流れから、暖炉の下に洞窟への入り口を発見し、何とかそこへ逃げ込む。
しかし、チャンクだけは間に合わず、窓からレストランの外へと脱出。
ギャングだと知ったチャンクは逃げる最中に、道路を走っている車に助けを求めた。
しかし、その車が何とフラッテリー一家の次男フランシスの運転する車だった。
チャンクは夜だったため、フランシスだと気付かずに一家に出くわしたことを饒舌に説明する。
その説明が自分達のことだと気付いたフランシスは、チャンクを捕まえレストランに連れ戻し、地下室へ監禁した。
そして、監禁の最中にチャンクを脅迫し、仲間の行く先を吐かせることに成功したフラッテリー一家はマイキー達を追い始める。
一方、チャンクはフラッテリー一家の末弟であるスロースと監禁されていた。
なぜスロースが監禁されていたかというと、顔面が溶けたような怪物みたいな容姿をしていたのと言葉もあまりしゃべれない知能であったため、一家は彼を毛嫌いしていたのであった。
そんな容姿をみたチャンクは、当然恐怖におののき逃げようとするが、椅子にロープでくくり付けられているため、小刻みなジャンプでしか動かせない。
そんな様子を見ていたスロースは、それが遊んでいるように見えたので、一緒になってイスをジャンプさせて真似して見せたのであった。
これでチャンクとすっかり仲良くなったスロースは、チョコバー事件を経て、繋がれていた鎖を破壊して部屋をチャンクと共に脱出。
第3のチームとして、みんなの後を追う形となった。
(中略)
一方マイキー達は海賊が作った罠をなんとかクリアしていき、とうとう財宝がたくさん眠っている海賊船にたどり着く。
そして、各自がポケットに財宝や宝石を詰め込んでいるところに、フラッテリー一家がやってきて銃で脅迫。
マイキー達はお宝を全て没収され、フラッテリー一家はお宝を独り占めするのに成功する。
しかし、海賊の最後のトラップがまだ残されていた。
それは海賊ウィリーの目の前にある宝を盗むと罠が動作する仕掛けであった。一家がそのお宝に手を掛けるとまんまと罠が作動し、海賊船がある洞窟が崩壊し始める。
なんとか洞窟から脱出して近くの海岸にたどり着いたマイキー達だったが、財宝は船に残したままで全く手に入れられなかった・・・。
そのような中、海岸まで迎えにきたマイキーの父にとうとう立ち退きサインの要請が迫っていた。
そして、マイキーの父がまさにサインをしている途中で、マイキー一家のお手伝いさんがマイキーのビー玉の袋の中に宝石が残っていること発見する。
これにより、マイキーの父がぎりぎりの所でサインするのを回避でき、立ち退きが白紙に戻ることとなった。
つまり、グーニーズは解散の危機を免れたのであった。
こんな感じです。
映画『グーニーズ』のココが良かった
冒険心をくすぐられる
自分が子供の頃には、近所に隠された財宝があって、それを探す冒険ができたら何て楽しいことかと常々思っていたのですが、みんなも同様にあったのではないでしょうか?
かつて私は、自分のどうでもいい宝物を公園に埋めて、わかりにくい地図を何とか手書きで作り、友達に渡して宝物を探させるということをやっては楽しんでいました。
しかし、やはり何かしら物足りなさを感じていたのは事実であり、そのモヤモヤを解消してくれたのがまさに『グーニーズ』だったのではないでしょうか?
自分の家の決して踏み込まない場所に宝の地図があるというシチュエーションは、自分の手が届く範囲にそのような物がもしかしたらあるかもしれないという夢を見させてくれるという点でもよかったと思います。
また、仲間ひとり一人にも役割があり、誰が欠けても目的地に辿りつけなかったという仲間の大切さを気付かせてくれるのもまた良い点でした。
と書きつつも、女性のステフなしでも行けたかもしれません・・・・
子供でもわかるギャグが散りばめられている
まず、子供が好きそうな下ネタも出てきますし、現代のノリツッコミみたいなものもちょいちょい出てきます。
一番わかりやすいのは、マイキーの家の模型のダビデ象をチャンクが落下させ、イチモツが取れるという事件です。
そのイチモツをなんとかくっつけようとするのですが、誤って逆さまに付けてしまい、顔に小便が掛かってしまうではないかというエピソードなんかは子供が大好きかもしれません。
また、冒険の途中で洞窟から一生出られずに死んでしまうかもしれないという妄想を抱いてしまったヒロインのアンディは、「このまま閉じ込められて時間だけが過ぎ、美しかった自分の肌は次第にシワシワになり、髪は白髪になり、やがて抜け落ちて、最後はこんな風に!」といって横を見るとガイコツがあるみたいな、ノリツッコミ的なものも出てきたりします。
大人もクスっと笑ってしまうような良くできたネタとシリアスな部分が非常にバランス良く散りばめられており、飽きさせないシナリオ構成になっていると思います。
子供はもちろんのこと、大人も子供に無理に合わせる感なく、普通に楽しめる作品だと思います。